後部硝子体剥離と飛蚊症(原因と治療法・手術)
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後部硝子体剥離と飛蚊症(原因と治療法・手術) -サイト内関連項目-

サイト内関連項目 網膜剥離の症状・原因・治療法

後部硝子体剥離と飛蚊症(原因と治療法・手術) -概要-

目に関する病気はとても不安に感じるのではないでしょうか。

後部硝子体剥離について理解するためには、目(眼球)の構造について知る必要があります。

とても簡単な説明になりますが・・・
●硝子体
硝子体とは眼球の中に満たされているゼリー状の物質です。
●角膜
角膜とは目の奥にある膜のことです。ちょうど硝子体を包むように角膜が存在しています。

通常は硝子体が角膜と密着しています。
しかし、年をとるにつれて硝子体と角膜に隙間ができてくることがあります。
これが後部硝子体剥離です。

後部硝子体剥離と飛蚊症

後部硝子体剥離と飛蚊症には大きな関係があります。
二つの症状を分けるのではなく、総合して考える必要があります。

後部硝子体剥離と飛蚊症 -目の前に点が!?-

目の前に小さな灰色の点々がぼんやりと浮かんで見えたことがあるかもしれません。

本を読んでいる時、また明るい色の壁や青空を見つめた時に見える場合もあります。

点の一つを見つめようとした時、それができないのではないでしょうか。
ほんの少し目を動かしただけで、点も一緒に移動してしまいます。
点が視界の中に入って来ても、その正体は分かりません。

では、目を動かさずに瞬きしてみるとどうでしょう。
点の位置が変わったり点が消えたりしたら、それは眼球の表面に付着しているもので、病気ではありません。

しかし、ほとんど・全く変わらないなら、それは眼球の中にあり、硝子体に浮遊しているものです。
その斑点は水晶体より奥にあるので、ぼやけて見えます。
また硝子体はゼリー状なので、正視しようとするとふわふわ漂っていきます。

そのような症状があるなら、それは飛蚊症です。

飛蚊症 -原因-

このような硝子体内部の斑点は、どうして現われるのでしょうか。

●胎児の時の残存物
胎児の初期の発育段階では、眼球内はかなり繊維状になっています。
それらの繊維や他の細胞は、誕生時には硝子体に変わっていますが、細胞や繊維が幾らか残ることがあり、それが浮遊すると考えられています。

また胎児には、水晶体に栄養分を与えるための動脈があります。
普通、この動脈は誕生までに萎縮して吸収されますが、小さな断片が残る場合もあります。


●年齢
大人の硝子体も全部がゼリー状ではありません。

硝子体は硝子体膜に包まれており、硝子体膜に接するように網膜があります。
そしてその継ぎ目から細繊維が硝子体全体に広がっています。

年齢が進むと、細繊維は縮んで折れることがあります。
硝子体もゼリー状からさらに水っぽくなるために、繊維の破片はさらに浮遊しやすくなります。

また、硝子体自体が少しずつ収縮して網膜からはがれ始めるので、細胞の破片が残ることもあります。

そのようなわけで年齢が進むと、さらに多くの点が漂うのが見えるようになるわけです。


●網膜の血管

頭部を強打したり、眼球に過度の圧力がかかったりすると、小さな血管から赤血球が糸のように放出されます。

赤血球は粘り気があるために、塊になったり結合したりすることがあります。

そして赤血球が硝子体に入り込んで網膜のそばにとどまると、点が見えることがあるのです。
赤血球は再び体内に吸収されるので、やがて消えて見えなくなります。

しかしこのような状態は軽い傷がもとで浮遊物が見えるようになったわけなので、厳密に言えば飛蚊症ではありません。

飛蚊症 -危険な場合-

飛蚊症は、体に異常がある兆候でしょうか。普通はそのようなことはありません。

目に悪いところがない人でも、若くても、点のようなものが見えたりしますが、徐々に気にならなくなります。

しかし、危険な兆候という場合もあります。


●危険な兆候

以前と比べて急に点の数が増えたなら、何か異変が起きているということかもしれません。

目の奥のほうでちかちかした光も見える場合は、特に気をつける必要があります。

こうした現象は、網膜が関係しています。
多くの数の浮遊物やちかちかした光は、通常は網膜の一部が剥離したために生じます。

網膜は、1枚の湿ったティッシュペーパーのような柔らかさと厚みがあり、ティッシュと同じほど繊細です。

網膜の光を感じる神経層はその下の層に固定されていて、硝子体とは周辺部と視神経の部分だけでしっかりくっついています。

しかし中心部分とはゆるくついているだけです。

網膜の他の部分は、硝子体のおかげで所定の位置に保たれています。
眼は非常に弾力性があるので強打されても、通常は網膜が裂けたり下の層からはがれたりすることはありません。


しかし、強い衝撃が加わると網膜が傷ついたり、網膜に小さな裂け目や穴が開いたりすることがあります。

硝子体と網膜とが癒着したところから穴が開く場合もあります。
急激な動きや傷によって、硝子体が網膜を強く引っ張り、小さな裂け目ができるということです。
そうすると、硝子体液が網膜の裏側に入り、網膜は下の層から浮き上がります。
こうしたことが起きると、ちかちかした光が見えるのです。

また網膜の内側の表面には血管が網状に走っています。
ですから出血すると、その量に関係なく網膜剥離の起きる可能性があります。
血液が硝子体に流れ込んで、急に浮遊物がちらついて見えるようになります。
やがて網膜がはがれて、カーテンで遮られたように視界が狭まります。

ですから、斑点が急に多く見えるようになったら、そして特にちかちかした光も見えたなら、すぐに病院へ行く必要があります。
網膜剥離のおそれがありますし、網膜剥離が広い範囲で起きると治療も難しくなるからです。

何年も前から斑点が見えている時はどうでしょうか。
ちかちかした光を感じる症状がないなら、あまり心配する必要はないかもしれません。
それを気にしなければ、光が消えることはないですが生活するうちに脳のほうが光を意識しないようになります。

しかし浮遊物が見える人は、やはり眼科の検査を受けるほうがよいでしょう。

後部硝子体剥離 -進行-

後部硝子体剥離自体は一部の人に起こる正常な症状であるといえます。
しかし硝子体と網膜に癒着があると、剥離時に硝子体が網膜を引っ張ることがあります。

そして、その癒着が強い場合に、網膜が強く引っ張られる時があります。
それによって網膜剥離が引き起こされる場合もあります。

後部硝子体剥離 -症状-

硝子体と網膜の癒着がありますが、それによって網膜が引っ張られる時に光が見える場合があります。
人によって見え方が違うと思いますが、光る輪のようなものが見える時もあります。

後部硝子体剥離 -対処法-

後部硝子体剥離自体は加齢と共に起きる症状であるといえます。
そのため後部硝子体剥離自体は、老化現象の一つであり病気ではないとする書籍もあります。


しかし、後部硝子体剥離と共に引き起こされる他の症状(網膜剥離など)があるならば、それは一刻を争う状況であるといえます。
目に少しでも異常を感じるなら、すぐに専門医に相談したほうがいいでしょう。